まろやかの星

実は寂しい一人旅のことなど書いていきたい

宮崎県の都井岬に馬を見に行った

五月の連休中に二度目の都井岬に行ってきた。

ここは野生の馬が放し飼い、というか人間が餌を与えることはなく病気にかかっても餓死しても一切手を差し伸べることはない。しかし人間の存在には慣れているので近付いても無関心を装っている。

家から休憩も入れて2時間半かかった。すごく遠い場所にあるへんぴなところなのに連休のために車が多い!!

都井岬の唯一の飲食店パカラパカラも人であふれている!!

去年初めて来たときにはすぐに馬を見つけることは出来なかったが、今回は丘や海を望める広場にいた。

馬が三頭いてその周りを20人くらいの人間が取り囲んでいた。その中で子馬一頭がしゃがみ込んでいたのだが、2歳くらいの男の子がはしゃぎながら子馬に触ろうと近付いたり離れたりしている。母親はそんな光景をスマホで写真撮っていた。

パンフレットや看板にも注意書きがあったが馬に不用意に近付くと脚で蹴られる!

母親に注意すべきか?!と思ったが、もし子供が蹴られたらどこまで吹っ飛んでいくのだろうと興味がわいたのでそのままにした。

子供は子馬の尻のほうをペちっと叩いてキャーと笑っていた。

何事も無く人間の親子は去って行った。

去年、車で上ったら道が細すぎて死ぬかと思った「扇山登山口」という道を今回は歩いて上った。道幅は約4~5m。一方は垂直の山肌、もう一方は伐採された崖。車で行ったときには対向車がきたら死ぬ!!!!と恐怖を感じていたが、歩くと全然怖くない。

道の途中での崖の斜面に馬の親子が草を食んでいた。


そして目の前の道には7~8頭の馬の群れ。

この群れ、なぜか微動だにしない。顔の向きや脚の一本すら動かない。少し離れたところで多分馬の監視員が写真または動画を撮っていた。

道にいる馬の間を通れば前に進めるが、そんな至近距離で馬の横を通りたくない。

ここで10分程度私も往生したが、試しに後ろに引き下がってみた。すると馬の群れが動き出して山の中へ移動しはじめた!!!

私のせいだったんかい?

このお馬さんたち、車が来ても一歩たりともその場を動くことはなかった(車はすれすれを通っていった)。

頂上らしきところに到着したが誰もいなかった。


辺りは短く刈り取られたような芝生状態で歩きやすく、行けるところまで歩いてみた。都井岬でも標高が高いところなのだろうか、景色がとてもよい。

ときたま馬が草を食んでいる。食べているか、静止しているかどっちかしかないので、見ていても1分で飽きる。

 

それよりもこの丘の風景と丘の傾斜を頑張って上り下りすることが楽しかった。

 


この傾斜は下りられるか?!よし行こう!!

ふと振り向いて自分が下ってきた丘を見上げると「これ・・・上れるのか?」と躊躇するような傾斜の丘だった。多分まともに上るとふくらはぎが筋肉痛になりそう。

とにかく馬のうんこが多い。大半は乾いているので踏んでも問題ないし、臭いもしなかった。丘にはトイレはないのでもし便意を催したら出来たての馬のうんこの上にするしかないなと思った。

一時間半ほど歩いて駐車場に戻った。もし都井岬に観光に来ることがあれば馬を見るだけではなく歩いてみてほしい。風が強い日は本当に丘から転げ落ちるかもしれないから気をつけて。