熊本県の日本一の石段(3333段)に行ってきた話
これは2021年3月上旬のこと。
一人旅で宮崎県から車で熊本県の山鹿温泉一泊後、そういや階段が3333段ある場所がある!と思い立って行ってきた。
そこは結構な山奥にあったけれど、道路事情はよかった。案内板もあったが、肝心な場所では多分なかったと思うのでナビで案内してもらったほうが良いと思う。
駐車場は十数台停められそうなところが何カ所かあり無事に停めることができた。
3333段を上ろうなんて考えているやつは私一人くらいかもしれないと思っていたのに、家族連れや仲間、小さい子供たちまでいて賑やかだった。
そしてみな運動着を着ている。まるでマラソンするかのような黒いタイツをはいている人もいる。
私だけ普段着だ・・・。でもリュックだし、ズボンだし、ウオーキングシューズだからきっと大丈夫!
さあ行こう!
しかし日頃全く運動をしていないので50段ほど上って「あ、やべぇ…」と不安に。
長崎市と尾道市にわざわざ階段上りにいったじゃないの。頑張れ。
トイレは200段目と1700段目にあり、その辺まで上って帰ろう~と200段目のきれいなトイレを使用。鞄をかけるフックがないトイレだったが、リュックの中にS字フックを入れていたため事なきを得た。
まだ200段じゃないの、行ける!
上って上っては休み休み休み…ああ心臓がバクバクしてる!暑い!
シャツ一枚で上着を持ってこなかったけど、汗がでる。
椅子のあるところで持ってきたパンを食べる。多分このままでは食料が足りない。
年配の方が持っている竹の杖が心底羨ましく感じる。
軽やかに上ってきた8歳くらいの男の子が三度私の方を振り返り「大丈夫ですか?」と声をかけてきた。いい子や…。
途中、他の方のブログでも登場していた「ダンベルを持って階段を上る男」に遭遇!!!
その人は階段を降りてきていたのだけど推定5キロはありそうなダンベルを左右それぞれに持ち上げたまま「こんにちは!!頑張ってください!!!」と爽やかに挨拶してきた。
すげー太い腕!!
この場所は「挨拶推奨」なのでいろんな人とこんにちはを繰り返した。
百段百段が遠すぎる…。もう引き返せ、ここで意地を張るな、また来ればいいんだ…そんなことを考えつつも90分で登りきった‼️(速い人は30分ほど)
あああやったよぉぉ!
しかしネット情報通りゴールには何もない空間しかない。写真の背景のようにどうでもいい背景しかない。
親子で上ってきたグループは「到着!!」と言って1分後には「じゃあ下りるか!」「うん!!!」と元気よく下りていった。
私も2分後には下りることを開始。
とたんに気付く。
下りの階段では左膝裏が痛いことに。
右足を進めるために左膝を曲げた瞬間が痛くてまともに下りられない!!
どうするの残り3332段!!
手すりも役にはたたず、横歩きで下りたり一段一段足を揃えて下りたりストレッチで膝裏を伸ばして痛み緩和させて下りた。
下りは息が上がらないから休憩すると寒いのよこれが。上着必須だったわ。
下ってたらまたダンベルマンが登ってきている!!!
片膝ついてハアハア言ってる⁉️
「さっき下っていませんでしたか?」と思わず声をかけてしまった。
私の聞き間違いでなければ
「前日に1500段まで登ったが雨で断念。今日リベンジにきた。頂上から1500段まで下りたけれどまたそこから上っている(昨日の分も上ってる)」
「まだまだ修行が足りません!!!!」と言いながらダンベル持って上ってた……ェェェ。
下りは楽勝と思ってたのに遠い…。もう階段を転がっていったほうが速いのではとよからぬ妄想が広がる。
途中から幸いなことに膝の痛みが減り、最終的にゴールまで80分かかった。
平坦な道では普通に歩ける。車も運転出来る。良かった宮崎に帰ってくることができた。軽傷だ。なんてね。
次の日からふくらはぎが死んだ。ただ歩くだけでも痛いから足を少し引きずる。段差が支えなしでは無理。下りはもっと無理。スーパー入口のスロープの下りも無理。
足首を曲げるととんでもなく痛い。
寝るときや正座は全く影響ないけれど、立ち上がる時には両手必須。
とにかく爪先を上に上げるために足首を曲げる動作無理。だからといってつま先立ちも無理。走ろうとする動作は当然無理。
三日間はかなりの筋肉痛だった。もう二度と元通りにならないのかと不安だった。結局1週間は安静にしていた。
鍛え直したらまた行こう。